Rastrum Drawing #36, 2026, French sepia ink on Khadi cotton paper, diameter 30cm, courtesy Bartha ContemporaryUntitled #17, 2026, sepia ink applied with brush and rastrum nib on Saunders Waterford 300gsm paper, 21×29.6cmUntitled 11, 2026, Sepia ink drawing of the outline of the Lamone river from a map, traced and replicated, hand drawn with calligraphy nib and brush on Khadi Cotton paper 320gsm, 21.2x 30.2cm
自身の制作活動に加え、リサーチやキュレーション・プロジェクトにも取り組んでいます。その一つである**「Lines of Empathy(共感の線)」(2020年~現在)では、紙の上のドローイングというメディアの物質性について探究しています。また、「Everything Flows(すべては流れる)」(2025–2027年)**では、2023~2024年に北イタリアのラヴェンナ県、フォルリ県、チェゼーナ県を襲った洪水に対する創造的な応答をテーマとしたプロジェクトを進めています。
Untitled #5, 2025, gold mica Kuretake ink drawing, hand-drawn with calligraphy nib, on Somerset Velvet Black 280gsm, 11.4×29.7cmThe riverbank at Boncellino; not the point of the breach, but a vantage point from which one of the many repairs carried out following the damage to the inner embankment is clearly visible.
これらのドローイングは、私の故郷である北イタリアの風景に由来しています。
私は20年前にその地を離れましたが、今もなお深い愛着を抱いています。私は、近年相次いで発生した壊滅的な洪水の被害を受けた川沿いの小さな村で、農家の家に育ちました。
人の営みによって形づくられてきた私の幼少期の風景が、突如として水に沈み、かつてその土地を流れ続け、常にその風景の一部であった川によって再び覆い尽くされる光景を目の当たりにしたことで、この複雑な土地との結びつきはさらに深まりました。水が引いた後、私は洪水の痕跡が残る土地を歩き、その傷跡を見つめ、脆くもかけがえのない大地と静かに向き合おうとしました。
私が描く線は、土地を耕すこと、その土地を歩くこと、畑や川沿いを行き交うことについて語っています。線を刻む行為は、人間や動物、そして大気の働きによって絶え間なく土壌に刻まれる営みの反響となります。幾重にも重なる線は、この風景に息づき、それを形づくっている多様な声を表しています。
これらのドローイングは、複数のペン先を備えたマルチラインニブとインクを用いて紙に制作されました。2点は二重線のペン先で描かれ、円形の作品は「ラストラム(rastrum)」と呼ばれる、五線譜を引くために伝統的に用いられてきた五本線のペン先を使って制作されています。
ジュリア・リッチ
彼女は、紙の上のドローイングと、場所に応答するサイトスペシフィックな制作の双方を実践するアーティストです。1976年にイタリア・バニャカヴァッロに生まれ、2004年にイギリス・ロンドンへ移住し、現在も同地を拠点に活動しています。
自身の制作活動に加え、リサーチやキュレーション・プロジェクトにも取り組んでいます。その一つである**「Lines of Empathy(共感の線)」(2020年~現在)では、紙の上のドローイングというメディアの物質性について探究しています。また、「Everything Flows(すべては流れる)」(2025–2027年)**では、2023~2024年に北イタリアのラヴェンナ県、フォルリ県、チェゼーナ県を襲った洪水に対する創造的な応答をテーマとしたプロジェクトを進めています。
Website: www.giuliaricci.co.uk
Instagram : @giuliariccistudio
@lines_of_empathy
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