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Signals #11 イボンヌ・アンドレイニ

Yvonne Andreini, Lemons in the snow, 2020, 140x100cm,oil and ink on canvas

インサイドアウト

レモンが雪の中に埋まり

時間は同じ空間を通過する

一日一日

異なる視点から物事を見てみる

より少なくなった空間、もっと注視して

心の本質を表す地図がドローイングのように表示される

インサイドアウト

再び太陽が昇るのを待つ

しかし外には雪の中に埋まるレモンがある

知覚は私の毎日を拡大するように変化した

同じ空間を動く身体

私はライオンのように彼を目で追い影に隠れる

まるで私たちの家というジャングルに閉じ込められているみたいに

 

Yvonne Andreini

(1985年ローマ生まれ), アーティスト、キュレーター。ベルリンを拠点に制作活動をしている。ベルリン・ヴァイセンゼー芸術大学を修了。
彼女の新作はNature Vive(生きている自然)というタイトルの一連のドローイングとペインティングである。人間と自然の間の関係を問い、果物や植物が主題であるが静物画の領域を超越している。自然の単なる受動的な描写だけでなく、葉、種子、花を通して振動する生命を捉えている。「私は植物を情熱と性的エネルギーの象徴として見るのが好きです。私たちがそれらをどのように世話するかによって繁栄し枯れたりする。私たちの家の装飾物以上のものだ。」とアーティストは言う。
アンドレイニは、彼女の芸術活動に加え、ビジュアルアート、パフォーマンス、音楽を組み合わせた幾つかのプロジェクトの創設者及び主催者である。2007年、彼女はベルリン・ウェディングのプロジェクトスペースLynar 4を設立。2010年、ベルリンのヴィラ・エリザベスで40人以上のアーティストによる展覧会「みんなが災害から学ぶ」を企画。2015年、プロジェクトスペース「pianoalto」を設立し、人々とアイデアをつなぐためのアートプラットフォームを構築した。2017年、2年ごとにイタリアのヴェントテーネ島で開催されるアートフェスティバルIN / SU / LA設立を実現。又、フェスティバルの一貫としてベルリンのギャラリー・パルテッラで2019年に展覧会が開かれ、7人の参加アーティストによる70のドローイングが、フェスティバルでの体験を反映させた。

ウェブサイト:http://yvonne-andreini.com/
Instagram:@yvonneandreini

Lemons in the snow, march 2020.
oh.boy, April, 2020
oh.boy 2020, 120x100cm, oil and ink on canvas

中原一樹/アーティスト。1980年香川県生まれ。ベルリンを拠点に制作活動を続けている。2010年、ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学修了、2011年に同大学にてマイスターシューラー取得。2013年、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修制度によりロンドンで滞在制作。2017年、優れたドローイング、版画作家に贈られるクリスチーネ・ペルゼン賞をベルリニッシェ・ギャラリーより受賞。