進藤詩子は美術家として国際的な活動を通し「翻訳不可能性の詩学」を追求している。 2018年度文化庁新進芸術家海外研修員として、アメリカ合衆国ニューメキシコ州でアグネス・マーティンの「抽象表現」を探る。同庁のコロナ禍での活動継続支援を受け、近年のリサーチと制作活動を反映した新作「Meeting and Greeting Like Shadows」を on-site(遊工房アートスペース、東京)とonline(https://www.utakoshindo.info/sp/exhibition2021/)とで発表。進藤はヴィクトリアン・カレッジ・オブ・ジ・アーツでBFA(ドローイング専攻)とMFAを修了。メルボルン大学芸術学部付属学際的思想研究センター(the Centre for Ideas)にて博士号取得(2017年)。
無題 (《冬の経》より)
そして遂に
Judith は勝利し 真実が姿をあらわす 水彩の陰りの中の 《月の位相》の如く
引かれた線と線は 忘れ難いほど占有されない あの間を 捉えようとする
/ 夜明けより先に 宵闇の近くに /
その一年半前
メサに暮らす 明を名に持つ人は語った 部屋から見えるそれを 「「良い山だ」とアグネスは表した」と
闇に代わって 陽光が満たす 向かい合う壁に掛かる 彼女が引いて描いたペインティングと 唐詩の書
/どんなふうに線を引いたら ドローイングは影になる/
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風清一樓月;室靜半枕書
風清らかな夏の月夜に一軒の家
静かな部屋で身を傾け書を読む
心同孤鶴靜;節效古松貞
心は静かな鶴の孤独さと同じ
古い松のように貞節を尽くす
進藤詩子
進藤詩子は美術家として国際的な活動を通し「翻訳不可能性の詩学」を追求している。 2018年度文化庁新進芸術家海外研修員として、アメリカ合衆国ニューメキシコ州でアグネス・マーティンの「抽象表現」を探る。同庁のコロナ禍での活動継続支援を受け、近年のリサーチと制作活動を反映した新作「Meeting and Greeting Like Shadows」を on-site(遊工房アートスペース、東京)とonline(https://www.utakoshindo.info/sp/exhibition2021/)とで発表。進藤はヴィクトリアン・カレッジ・オブ・ジ・アーツでBFA(ドローイング専攻)とMFAを修了。メルボルン大学芸術学部付属学際的思想研究センター(the Centre for Ideas)にて博士号取得(2017年)。
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