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Signals#12 アンネ・ムンド

©️Anne Mundo and VG Bild-Kunst, Bonn „16042020“, Japanese Ink and colours on ricepaper, 40 x 60cm

“homesweethome”

コロナの数か月/数週間/数日間、私は全世界の人々をこのような短い期間で閉じ込めることとなった何かに対処する方法を見つけようとした。自宅でさまざまな実験を行って、ウイルスが人間の目でどうにか見ることはできないか、又、人体に寄生しているときに何が想像できるのかを調べていた。私は強い自然の色でそのウイルスの形を捕まえ、その強度を段階的に(ドローイング一枚毎に)変更して、それが強いライン構造の後ろでより無力に見えるようにした。それは遠く離れた環境においては見えない点に想像で触れているかのようだ。

Anne Mundo

アンネは1982年ドイツのロストックで生まれ、今はベルリンとベルナウを拠点に活動している。彼女は2002年から2009年の間、ベルリン芸術大学ヴァイセンゼーでハンス・シマンスキーとカタリーナ・グロッセの指導を受け、2005年から2006年にはエコール・デ・ボザール・マルセイユで勉強した。彼女は様々なギャラリーで働いている他、2012年から2015年にかけて自分のプロジェクトスペースを持ち、展覧会を企画してきた。2016年以来、“小学校でのマックス・アーティスト・イン・レジデンス“に招聘を受け、多くの作家と共にスタジオを学校の中に持ち、子供や教師に思考のプロセスをいかにアートにし、又、普段の生活の中へと変容させうるのかを教えている。当ブランデンブルガー・トア・ファウンデーションとそれに関わる作家達による活動は、文化教育の為の将来を担う“The Olymp”賞を授与された。

「私(私の制作活動)にとって、学習し発展させることのプロセスは未だに最も大切な要因であり、アートその表現自体を反映し影響を及ぼす点で私の生活における主題である。私は油絵、パフォーマンス、ドローイングなど様々な種の表現技法を行なっている。」

Website: www.annemundo.de/
Instagram: anne.mundo
Facebook:anne.mundo.1

©️Anne Mundo and VG Bild-Kunst, Bonn „Safety first“, 052020 japanese Ink, red beete on Sumie, 24 x 32 cm,
©️Anne Mundo and VG Bild-Kunst, Bonn „Spread“, 042020 japanese Ink, red beete on ricepaper, 30 x 35 cm
©️Anne Mundo and VG Bild-Kunst, Bonn. „Mayday, Rosa Freiheit, pink freedom“, 01052020, japanese Ink, red beete on ricepaper, 30 x 35 cm

中原一樹/アーティスト。1980年香川県生まれ。ベルリンを拠点に制作活動を続けている。2010年、ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学修了、2011年に同大学にてマイスターシューラー取得。2013年、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修制度によりロンドンで滞在制作。2017年、優れたドローイング、版画作家に贈られるクリスチーネ・ペルゼン賞をベルリニッシェ・ギャラリーより受賞。