study of anchorage
私は移動することや歩くことをテーマに写真で作品を作っている。
そんな私にとってこのコロナウィルスによる移動自粛は作品を作ることの本質を強く見つめさせられた。
私は約4年前から作品作りのベースとなるアトリエを西伊豆の戸田という漁師町に構えているのだが、
コロナ禍の間約2ヶ月間は毎日のように近くの海へ足を運び、海を眺めていた。
多くの船が停泊する港では、漁師達も同じくいつ漁に出れるのかとぼんやり海を眺めていた。
私はロープの影が波の振動によって変化する様子を毎日写真に撮っていた。
一本のロープで陸に繋がれた小舟に自分自身を投影していたのか、
または波が作り出す揺らぎに自然からのsignalを感じ取ろうとしていたのか。
コロナ禍の時間の中で感じていた私自身の不安や焦り様々な想いが線となり現れ、
それが自分にお経のように響いた。
西野壮平
1982年、兵庫生まれ。歩くこと、旅を通して得た個人的体験をもとに作品を制作している。
2013年日本写真協会新人賞、Foam Talents Call 2013、2016年さがみはら写真新人奨励賞。2018年MAST Foundation Photography Grant受賞
主な展示にDAEGU PHOTO ビエンナーレ(2010年・大邱、韓国)、日本の新進作家展vol.10(2012年・東京都写真美術館)、フェスティバル Images Vevey (2012年・ヴェヴェイ、スイス)、Of Walking グループ展(2013年・Museum of Contemporary Photography, シカゴ)、「New Work: Sohei Nishino Exhibition」 個展(2016年・サンフランシスコ近代美術館、アメリカ)等がある。
ウェブサイト : http://soheinishino.net/
study of anchorage
私は移動することや歩くことをテーマに写真で作品を作っている。
そんな私にとってこのコロナウィルスによる移動自粛は作品を作ることの本質を強く見つめさせられた。
私は約4年前から作品作りのベースとなるアトリエを西伊豆の戸田という漁師町に構えているのだが、
コロナ禍の間約2ヶ月間は毎日のように近くの海へ足を運び、海を眺めていた。
多くの船が停泊する港では、漁師達も同じくいつ漁に出れるのかとぼんやり海を眺めていた。
私はロープの影が波の振動によって変化する様子を毎日写真に撮っていた。
一本のロープで陸に繋がれた小舟に自分自身を投影していたのか、
または波が作り出す揺らぎに自然からのsignalを感じ取ろうとしていたのか。
コロナ禍の時間の中で感じていた私自身の不安や焦り様々な想いが線となり現れ、
それが自分にお経のように響いた。
西野壮平
1982年、兵庫生まれ。歩くこと、旅を通して得た個人的体験をもとに作品を制作している。
2013年日本写真協会新人賞、Foam Talents Call 2013、2016年さがみはら写真新人奨励賞。2018年MAST Foundation Photography Grant受賞
主な展示にDAEGU PHOTO ビエンナーレ(2010年・大邱、韓国)、日本の新進作家展vol.10(2012年・東京都写真美術館)、フェスティバル Images Vevey (2012年・ヴェヴェイ、スイス)、Of Walking グループ展(2013年・Museum of Contemporary Photography, シカゴ)、「New Work: Sohei Nishino Exhibition」 個展(2016年・サンフランシスコ近代美術館、アメリカ)等がある。
ウェブサイト : http://soheinishino.net/
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