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Signals#27 ジュリア・カッチュットロ

Dentro #1, Photography, 2020 ©Giulia Cacciuttolo

過去14ヶ月間、私の家かスタジオのどちらかでのほぼ絶え間なく思えた隠遁の結果、私は以前よりもむしろ平凡なことに気付く時間を与えられた。

普段は見過ごしがちだった、小さく身近な物事が私の注意を引いた。時間と光。私の新しい仲間達が、とても静かでありながら決して定まる事のない掴みにくい線を描き、日常の静かな性質を思い出させた。

私は何らかの形でこれらの瞬間を記録し、過ぎ去る時の流れから抽出するために、留めておかなければならないと感じた。そして私は、見出され、二度と見過ごされることのない記憶の形見として、光にそれらをフィルム上に描画させた。

ジュリア・カッチュットロ

ジュリア・カッチュットロはローマで生まれ、現在ロンドンを拠点に活動している。
彼女は、ウィンブルドン大学(ロンドン)の絵画科及び、セントラル・セントマーチンズ(ロンドン)のファインアート科での2つの修士号を取得した。Delphian Open Call 2018、Mona Hatoum Bursary、MiAL&METRO Mentorshipなど、いくつかの賞にノミネートされ、受賞している。2019年には、DLA PiperUKから新たなロンドン本社のための主要なコミッションを授与された。 2019年から2020年まで、彼女はセントラル・セントマーチンズと共同でテート・モダンのテート・エクスチェンジラボに参加し、ラムドム(ガリアーノデルカーポ)のレジデンスによるマスタークラス「DEFAULT19」に参加。AA2Aプロジェクトのハートフォードシャー大学におけるアーティストインレジデンス、およびタリン(EE)のコッパーレッグアートレジデンシーに参加した。彼女は近い将来、ヨーロッパでいくつかの展覧会を計画しており、アレッツォのソットフォンド・スタジオで個展を開催する予定である。

 

Dentro #2, Photography, 2020©Giulia Cacciuttolo
Dentro #3, Photography, 2020©Giulia Cacciuttolo